はじめに


最近は、たくさんの脱毛に関連した協会が林立していろいろなサロンで脱毛講習会を開いており、いったいどの講習を受講するのがベストなのか分からないという疑問の声をよく耳にしますので、業界でもっとも古い歴史を持つ、日本ワックス脱毛協会と他の協会のあり方の違いをこちらで説明させて頂きます。


まず、ワックス脱毛というサービスは、「毛を取ればいいだけのはなしでしょ」と誤解されがちですが、きちんとした知識のない技術者が施術をすると、低温火傷や表皮の剥離、内出血を招くなど、深刻な問題につながる可能性を秘めています。ワックス脱毛のサービスは、海外ではエステティシャンのサービスの一つとなっていますので、お客様の肌の状態を見れることが大切です。サービスの前にしっかりと肌の状態を確認した上で、ワックス脱毛が可能なのか否かを判断して、それから、お客様の毛の状態に合わせて脱毛剤を選び、適切な方法でのサービスを開始しなければいけません。日本ワックス脱毛協会の教本を使用した講習では、ワックス脱毛技術者として自信を持ってサービスを提供することができるような人材育成を行なっています。


また、技術の習得と同じくしてサロンサービスにおいて重要視しているのが「衛生管理」です。ワックス脱毛サービスは粘膜部分に及ぶこともあり、衛生管理を徹底していないサロンでは、感染症など健康被害の恐れが指摘されています。移民が多く、感染症への対策を徹底しているアメリカ合衆国では、国民の健康を守るために、サロンワークに従事する者は技術だけでなく衛生管理の知識を重視したライセンス制度をいち早く導入しています。そして、他の諸外国もそれに追随しているのが現状です。日本では残念ながら、サロンにおける衛生管理に関しては後進国だと感じています。サロンを利用する消費者からも、しばしば不衛生なサロンの実情を伺い、危惧している状態です。日本ワックス脱毛協会では、アメリカ合衆国のライセンスを取得し、海外でのサロンサービスに明るい理事と国内の総合美容学校に所属する理事が中心となり、合衆国のワックス脱毛サービスにおけるガイドラインや日本国内の美容業界の基準を参考に「ワックス脱毛サービス衛生管理ガイドブック」を作成して勉強会で広く一般にも配布しています。


当協会が発足した頃には、ワックス脱毛のサービスは、まだまだ日本で知られておらず、サロン数も数える程でしたが、現在広く一般に知られるようになり、それに伴い、協会も変わっていかねばならないと考えています。当初、「女性が年齢にとらわれず自分のペースで働くことができる技術習得を提供しよう」ということで講習会を始めましたが、講習を受けたほとんどの方が個人ベースの小さなサロンをオープンして、技術面や経営面で相談できる人がいないという声を受け、卒業生のアフターフォローを目的に協会は設立しました。現在は、たくさんのサロンが増える中、それに伴い、知識・技術の伴っていないサロンサービスを受けた消費者からのトラブル相談を多く受けるようになりました。以前より、「安全なワックス脱毛の普及」を目標に掲げて活動して来ましたが、こうした状況を受け、より具体的に技術者、消費者両方の立場からサービスに対する理解を浸透させる必要性を強く感じています。


日本ワックス脱毛協会の教本で講習を受講された方々は、技術はもちろんのこと、サービスに潜む危険性もしっかりと勉強して頂き、卒業後には協会と同じ目的のもと、サービスに努めて頂きたいと思います。講習受講後も学ぶべきことは沢山あります。協会では、協会員の意識を高めるべく年に一度、勉強会を開催しています。この勉強会には、協会員以外のワックス脱毛サービスに従事する方々も参加可能です。


また、協会の定める一定レベルの衛生管理と技術クリアしたサロンは、「認定サロン」として協会の教本を使用したワックス脱毛講習会の実施も可能です。地域に「安全なワックス脱毛」を普及させ、協会と共に業界の信頼を築いていきましょう。



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技術勉強会の風景



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